新入社員の論語勉強記! 第6回

新入社員の論語勉強記!

大道桂三です。
新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週、1章句ずつご紹介させて頂きます。

論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。
未熟極まりない文章ではございますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。

■章句

子路(しろ)、聞くこと有りて、未だ之を行うこと能(あた)わざれば、

唯(ただ)聞く有らんことを恐る。

■訳

子路は大変行動力のある人で、教わったことをすぐに実践し身につける事を心がけていた。ですから、上手く実践が伴わないうちに、新しい教えを聞くことを恐れた。

■感想

子路は武術に自信があり、とても実直で熱いハートを持つ人だったそうです。そんな子路は教わったことをすぐに行動し、教わったことに対し一点集中で実行することを心がけていました。だから、一転集中で実行している状況で、新しいことを教わることは、今のことができていないのに、新しいことなど教わってもできるはずがないと子路は思ったのではないかと思います。
私はこの章句で、情報を沢山得る前に、まずは目の前の1つのことを集中して行動することが大切であると感じました。

現在、本やYouTube等で偉人達の生活習慣や考え方について、簡単に情報を得ることができます。
しかし、ただ偉人達の習慣や考え方を知っただけであって、自分自身が実際に1つでも実践して成果を上げらるようになったかは別の話です。
むしろ、知っているだけで満足し、実践できていないのが現状です。

大事なことは知ったことを1つでも実践すること。
孔子の周りには子路をはじめ、多くの人が弟子がいました。しかし、多くの弟子達は孔子の教えを知って、周りに伝えるだけで満足している。そんな状況を見て子路は伝えるじゃなく、実際に1つでも実践することの方が大事だと強く感じたのだと思います。

もちろん知ることも大切ですが、知るだけでは何も状況は変わりません。
今回の章句から以下の内容を私の行動指針にしたいと思います。

教わったことを1つ実践する

行動をすることで結果が変わります。
良い学びをしたのであれば、まずは学んだことを1つ実践する。
実践の積み重ねが良い結果に繋がります。
知って満足ではなく、知ったら実践あるのみ。
日々学んでいることを実践し、実践から得た経験を良き習慣にしてまります。