「だもんで、ふふふ」フォトコンテンスト&ワールドカフェ 開催レポート
3月9日に「だもんで、ふふふ」フォトコンテンスト&ワールドカフェが行われました。
この事業を主催したのは、富士市内の福祉事業所から選出された若手職員で構成された「つながろうプロジェクト実行委員会」です。私もアドバイザーという立場で、事業の企画から実施まで携わらせて頂きましたので、事業の趣旨や当日の様子等について紹介をさせて頂きます。
つながろうプロジェクト実行委員会設立の経緯
富士市では、富士市社会福祉協議会が事務局となり、福祉事業所の代表者等が定期的に集まり、人材の定着や育成等に関する課題について意見交換を行っています。
その中で若手職員を育成するため、所属する事業所での本来業務だけでなく、組織や年齢の異なるメンバーが集うコミュニティ(サードプレイス)をつくり、富士市全体の福祉課題にチャレンジする取組を2021年度からスタートすることとなりました。それに伴い、取組の担い手として、つながろうプロジェクト実行委員会(以下 実行委員会)が組織されました。
富士市の福祉のブランドコンセプト「だもんで、ふふふ」
実行委員会の2023年度のテーマは「富士市の福祉のブランディング」としました。約半年間をかけて、富士市の福祉の魅力について考え、コピー案を作成し、ブランドコンセプトをつくり上げていきました。
委員の皆様が言語化したコピーや、言語化できなかった思い等をまとめる段階では、株式会社フロントワークのWEBデザイナーである佐々木さんに多大なご協力を頂きました。その結果、完成したブランドコンセプトがこちらになります。
フォトコンテンストを企画した趣旨
実行委員会では、ブランドコンセプトの制作と同時に、ブランドコンセプトを認知するためのアクションプランについての検討を行いました。
検討の中で、まずは福祉の現場で働く人にブランドコンセプトを知ってもらう方針を決めました。そして、福祉事業所単位でフォトコンテストに参画して頂くことで、富士市の福祉の魅力を伝えていくことを目的とし、フォトコンテンストを企画しました。
初めての企画でしたが、実行委員の皆さまの地道な口コミ宣伝の効果が実り、23の事業所に応募を頂くことができました。
ネット投票と3月9日のイベント内における現地投票により、事業所大賞に医療法人社団紫苑会通所リハビリテーションふじ様が、つなプロ賞に社会福祉法人インクルふじ生活介護事業所あそ〜と様が選ばれました。
事業所大賞/医療法人社団紫苑会 通所リハビリテーションふじ様
つなプロ賞/社会福祉法人インクルふじ 生活介護事業所あそ〜と様
ワールドカフェの実施
多数の応募者の皆さまが現地投票に参加して頂けるとのことでしたので、交流を深めるためのワールドカフェを実施しました。
ワールドカフェの会場は、富士酸素工業株式会社様の本社3Fにあります多目的スペースをお借りしました。参加者の皆さまは、会場から望める迫力のある富士山の景観や、カフェのようなお洒落な雰囲気の会場に感激されていました。素晴らしい会場に後押しを頂き、委員の皆さんのファシリテーションのもと有意義なワークショップを行うことができました。
エンディングには富士市出身のシンガーソングライター相原由貴さんのミニライブを行いました。相原さんは実行委員会のメンバーでもあります。福祉に対しての思いを歌にのせ、ピアノで弾き語りをしてくれました。
事業を通して感じたこと
月に1、2回という限られた活動時間の中で、ブランドコンセプトをつくり、フォトコンセプト&ワールドカフェをやりきった実行委員の皆様に対して敬意を抱いています。本当に素晴らしい皆さんと一緒に仕事ができたことを有難く思っています。
つながろうプロジェクトの活動は、実行委員の皆様にとっては本来はやらなくても良いことです。やるかやらないか、どこまでやるかは、自分で決められる内容も多かったと思います。そのような中で、責任を持ち、最後までやり遂げることは簡単ではありません。自分だけでなく、誰かのためにという思いやりの気持ちがなければできないことです。
そして、私は誰かのために行動をするためには、その前に自分をコントロールする必要があると考えています。それは、これまでの経験から、私のような未熟者は、ある程度余裕のある状態をつくっておかなければ、他者のために尽くすことができないことを痛感してきたからです。
人を支援する福祉の仕事に携わる方は、自律している人や優しい人が多いのかもしれません。
この事業を通して、1人の人間として大事なことを学ばせて頂きました。
来年度以降も事業が成長できるよう、精一杯サポートをさせて頂きます。
大道和哉