信興バス株式会社様 社員研修レポート
9月8日に富士市で貸切バス事業等を営む、信興バス株式会社様主催の社員研修を担当いたしました。富士市や近隣市町のバス事業者様の参加も受け入れられており、30名程に受講をして頂きました。全員が同日に受講するのは難しいため、2回目を9月14日に実施予定です。
研修内容
私からは次のことを情報提供させて頂きました。随時、内容について4~5人のグループで話し合いをお願いしました。それぞれ職種(管理者・営業・ドライバー・事務)ごとに現場に落とし込み、具体的な意見交換が行われていました。
- 学生と社会人の違い
- 労働契約の原則
- パワハラ防止法の概要
- パワハラの定義、6つの類型
- パワハラに関する現状(実態、相談件数)
- パワハラを防止するためのポイント
質疑応答を通して考えさせて頂いたこと
最後の質疑応答では、たくさんのご質問を頂きました。
特に「部下が他者の行為や言動について、過剰にハラスメントだと主張するタイプの場合、上司としてどのように対応するべきか?」という質問は、管理職にとって切実な問題であり、ハラスメント対策だけでは解決できない本質的な問いであると受け止めました。
実際に部下や後輩にハラスメントの疑いを持たれないよう、遠慮をしながらコミュニケーションを図っている管理職の方は多いと感じています。
確かにハラスメントについて学び、言動に気をつけることは大切です。しかし、私は実体験を通して、部下に遠慮をして距離を離したままで接するやり方は、かえって様々な問題(不正、人間関係トラブル、職場環境の悪化、生産性の低下、予期せぬ退職等)を引き起こしてしまうと感じています。
難しいことですが、組織として目的・目標の達成を目指すためには、ハラスメント時代に最適な部下との距離間を探りながら、勇気を持って距離を縮めるチャレンジが不可欠だと考えています。その際に最後に問われるのは、理屈ではなく人間性だと思います。人間性は研修で身につくものではありません。若いうちから、考え方や心を高める習慣を持ち、人のまとめ役を担える準備をしておく必要があります。
今からでも遅くはありません。未熟な私も日々精一杯学んでいこうと考えています。
最後に
今回の研修は、信興バスの望月公晴社長からご依頼を頂きました。素晴らしいご縁を頂けましたことに心から感謝申し上げます。
そして、研修が契機となり、高校時代に信興バス様に大変お世話になっていた記憶が蘇りました。仲間と信興バスに乗り、試合や遠征のために色んな場所に行かせて頂きました。
改めて人や地域との繋がりの大切さを実感することができました。ありがとうございました。
大道 和哉