新入社員の論語勉強記!第17回 思いやりのあるコミュニケーションとは?
大道桂三です。
新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週、1章句ずつご紹介させて頂きます。
論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。
未熟極まりない文章ではございますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。
■章句
子日わく、辞は達するのみ。
■訳
先生がおっしゃった。言葉は、相手にその意味が充分に伝わることこそが大切なのだ。
■章句を通して、孔子が伝えたかったこと
1.相手に何を伝えたいのか、その目的を明確にする。
言葉は相手に自分の気持ちを伝えるために発する。自分が何を伝えたいのか、その目
的が明確でなければ、たくさんの言葉を発したところで相手には伝わらない。まずは目的を明確にすることが大切なのである
2.相手に伝えるときは簡潔にわかりやすく伝える。
相手に気持ちをわかりやすく伝えようとすると、言葉はシンプルになる。何を伝えた
かを整理できないまま話をしてしまうと、余分な言葉が増えてしまい、かえって相手に伝
えたいことが伝わらない。それは相手への思いやりに欠けているのではないか。
■学んだこと
言葉は相手に自分の気持ちを伝えるために発します。
ですから相手に伝わなければ意味がありません。極端に言えば、相手に伝わらない言葉を発することは相手の時間と労力を無駄にしてしまいます。
孔子は論語の中、「仁」思いやりの心を一番大切にしています。
今回の章句で考える思いやりの心とは、相手にわかりやすく伝えることだと思います。
相手にわかりやすく伝えるためには、まず自分が相手に何を伝えたいか目的を明確にすること。目的を明確にすることで伝える内容が整理できます。
そして、簡潔にわかりやすく伝えること。余分な言葉が増えると理解が難しく、伝わりにくくなります。簡潔にわかりやすく伝えることで相手に思いを伝えることができます。
相手に伝えるために、伝える目的を明確にすること。そして簡潔にわかりやすく伝えること。これが相手に対する思いやりの心なのだと私は理解しました。