Rood主催 新入社員研修実施レポート

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2024年4月10日(火)と4月11日(水)に、静岡市と富士市の企業様の新入社員総勢10名の方を対象にRoad新入社員研修を実施いたしました。
Road新入社員研修は今回が初開催となりました。
当日受講生と参加しました勝亦翔将(社労士オフィスろーど新入社員)より、研修の様子を報告させていただきます。

Road新入社員研修の目的

Road新入社員研修では、自分を知り課題解決ができるような人材になっていけるような方向性を教えることを目的としています。

講師の大道和哉は社会保険労務士の立場で、企業様の労務に関するサポートをさせていただいております。企業様との日々の関わりの中で、企業が従業員に対して求めることを踏まえ、従業員として必要なことについて研修を通してお伝えできること。そして、研修実施後も企業様にお伺いする機会がございますので、本研修を受講いただいた皆様のフォローができる点が本研修の強みだと考えております。

1日目研修内容

社会人に必要な基礎知識

1日目は社会人に必要な基礎知識として、以下内容について研修を実施いたしました。

  • 義務と権利とは?
  • 自立型人材とは?
  • ビジネスマナー
  • 自分と向き合う力
  • コミュニケーション

上記から抜粋した内容をお伝えいたします。

・義務と権利

前半では学生と社会人の違いの契約についてのワークを行いました。
学生と社会人の違いについて自分で考えたあと、グループで意見をまとめ、グループごと発表を行いました。
グループ発表では様々な意見がでましたが、特に大きな差として、社会人の場合は労働契約があることを講師より解説しました。会社と労働契約を結び、義務権利が発生します。
義務を理解せず、権利ばかり主張するというケースもあり、まずは会社と労働契約を結んだ場合、労働義務を果たすことが、社会人として必ず守らなければならないことを講師より解説しました。

・自律型人材

後半は自律型人材をテーマにしたワークを行いました。
まずはなぜ自立型人材が求められるのか、日本の現状と未来について解説しました。
日本では以下図の通り、現状も少子高齢化と人口の減少が増加しており、今後も加速する見込みです。

出典:内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」

現在の状況から、現在でも不足している労働者が今後も増加することで、労働力不足が日本企業においても極めて重要な課題となります。
労働力不足の環境整備として、2019年には働き方改革がスタートし、働き方の価値が「量」から「質」へと変わり、労働者一人が生み出す価値「労働生産性」を高めることが重要視されるようになりました。
労働生産性を上げるためには、組織に求められる人材として、自律型人材が求められます。
自律型人材とは、以下①~⑤の能力をバランスよく持っている方のことをいいます。
・対人力(親和性、協働力、統率力)
・対自己基礎力(感情制御力、自信創出力、行動統率力)
・対課題基礎力(課題発見性、計画立案力、実践力)
・処理力(言語処理力、数量処理力)
・思考力(論理的思考力、創造力)
まずは自律型人材を目指し、①~⑤の能力を身に付けられるために日々の仕事を通して成長していくことが重要であると解説しました。

2日目研修内容

社会人に必要な専門知識

2日目は社会人に必要な専門知識として、以下内容について研修を実施いたしました。

  • 企業倫理とコンプライアンス
  • 経営理念を理解する
  • 5S活動の意義
  • 時間の使い方
  • メンタルヘルス

上記から抜粋した内容をお伝えいたします。

・目的と目標の違い

前半は、目的と目標についてのワークを行いました。
冒頭に目的と目標の違いについて以下表の内容について説明しました。

目的「なぜ、それをやるのか」 個人で言えば価値観や信条を表すもの。 会社で言えば経営理念。
目標「何を、いつまでに、どうやって」 目的を達成するための、具体的な目盛りや手段を表すもの。

目的と目標の違いを把握した上で、受講生の皆様に、自分が働く会社の経営理念について、なぜこの経営理念にしたのか目的を自分で考え、グループに分かれ発表するワークを行いました。自分が働く会社がどんな目的で設立したのかを考えたことで、目的を達成するために自分が何を意識して働くべきか、理解する時間となりました。
また目標は上記の通り、目的を達成するためにあります。会社が設定する目標は目的を達成するためにあることも併せて説明しました。

・有効な時間の使い方を知る

後半は目標達成を実現するための具体的な方法として、時間の使い方についてのワークを行いました。
まずは1人1人が「自分の時間の使い方を知ろう」を目的として、受講生様ごとに昨日の時間の使い方を紙に書き出していただきました。日々の時間の使い方を振り返ってみると「スマートフォンの使用」など、何気ない部分で多くの時間を使用していることに気付いている方もいらっしゃいました。目標を達成するためには、多くの時間が必要となりますし、時間を有効に使えることが、目標達成にも繋がります。
具体的な時間管理の方法として、時間管理の7つの基本についての情報提供と解説をいたしました。
【時間管理の7つの基本】
①優先順位を考える
・優先順位の設定方法は「重要度×緊急度」のマトリックスで考える。重要度を重視することが大切。
②時間を見積もる
・お金と同じように時間も見積もる習慣を身に付ける。
③集中時間をつくる
・集中しやすい時間帯を知り、そこで重要な仕事を行うことで効率を高める。
④人に任せられる仕事を考える
⑤スキマ時間を活用する
・通勤時間、人を待っている時間等、のたくさんのスキマを時間を活用する。
⑥余裕時間をつくる
時間を見積もる際には余裕時間をつくり、突発的な事柄への対応する。
⑦スケジュール帳に反映させる
・スケジュール帳に書いて「見える化」すること。

研修を終えて

新入社員研修で、社会人としてどうあるべきなのかを理解することができました。
具体的には、企業と従業員には労働契約があり、労働契約で結んだ義務を従業員が果たすことは必ず守らなければなりません。当たり前のことではありますが、仕事を問題なくできるように体調管理すること、会社から業務について指示があった場合は協力すること等は労働契約上守ることは従業員としての義務であり、義務を守るからこそ権利を主張でき ることを学ぶことができました。
また複数の企業の新入社員様との合同研修でしたので、緊張感もありながら同世代の方達と研修が実施できたことで自分自身の刺激にもなりました。
今回の研修から、自律型人材になっていくために、まずは自分と日々向き合い、日々反省と改善を繰り返していきたいと思います。

最後になりますが、新入社員研修をご受講いただきました皆様、企業ご担当者様に心より感謝申し上げます。

勝亦 翔将