「スポーツ・ビジネスの一流から人間学を学ぼう!」常葉大学サッカー部 第8回キャリア研修会レポート
6月5日(月)にサッカー部員約70名を対象に「第8回キャリア研修会」を実施いたしました。
本研修では多くの職業を知ること、社会人の先輩方の大切にしている考え方を知ることを通じて、学生の皆様がこれから歩むキャリアに役立つ情報提供をすることを目的に、2カ月に1回開催しております。
第8回目は前半に致知出版社様の「365人の仕事の教科書」を用いた感想文発表会、後半はゲストとしてご参加いただいた(株)岩瀬運輸機工 遠藤社長によるキャリア講話を実施いたしました。 コーディネータ役を務めた大道桂三より、研修の様子を報告させていただきます。
「365人の仕事の教科書」を用いた感想文発表会
感想文発表会では「365人の仕事の教科書」から記事を選定し、記事を読んで感じたことを感想文に記入する。そして3人1組のグループに分かれ、感想文を発表するという内容で進行いたしました。
記事は熊本県立大津高等学校サッカー部の平岡和徳監督の「年中夢求-百分間限定練習」をテーマにした内容でした。
サッカーに関する内容だったこともあり、学生の皆さんは平岡監督の考え方を知り、自らの現状と照らし合わせながら、話し手は本音で発表し、聞き手は真剣に話を聞き感想を伝えていました。
特に記事の中にあった、変化を創り出すエネルギーである「内発力」が大切であることと、「内発力」を創り出すためには、自ら考え行動する主体性が必要であることの2つについて、印象に残ったという学生が多かったです。
キャリア講話 (株)岩瀬運輸機工 遠藤社長
キャリア講話では、東京に本社があります(株)岩瀬運輸機工の遠藤社長より、「会社が求める人材について」をテーマに講話をいただきました。
(株)岩瀬運輸機工様は超精密重量機器の特殊輸送・搬入・据付業者として、輸送の提案・改善・開発に取り組む物流事業を行っており、業界トップクラスの実績がございます。
仕事で成果を出すために遠藤社長が大切にしていることは、良い考え方を学び実行すること。具体的な実践として、(株)岩瀬運輸機工様では従業員様に毎月人間学を学ぶ月刊誌「致知」を配付し、毎月社内で感想文発表会を実施されているとのことでした。
致知を読み、自らの仕事と照らし合わせ、日々考え方を磨く。この成果が今日の(株)岩瀬運輸機工様の業績につながっているのだとおっしゃっていました。 仕事の成果は、方法論など目に見える部分にフォーカスされることが多いですが、遠藤社長のお話から、目に見えない部分である従業員様一人一人の「考え方」が、会社の成長に大きな影響を与えることを学びました。
【学生の感想】
Q研修会を通して、心に残った言葉や内容を教えてください。
A.良い結果を出すには考え方は重要であることはわかっていました。しかし、良い考え方とは自分が良いと思っていることを指す言葉だと思っていました。しかし、その考え方が間違っているのではないかと感じました。まずは監督や先輩、そして研修会や本を通して、良い考え方を知ることから始めたいです。
A.自分を含め、ほとんどの人が成果を出したいと真剣に部活動に取り組んでいると思います。しかし、人によって成果は違います。もちろん、努力の量や質の差もあると思いますが、考え方による差もあるのではないかと、新しい気付きがありました。
A.「内発力」が印象に残りました。結果を出すには、自らが考え実践することをしていかなければいけない。そのために、先輩や監督からの指示を待つだけでなく、今何をすることが必要なのかを考え、実行していきたいと思います。
研修会を終えて
ゲストの遠藤社長がお話されました、良い考え方を学ぶことの重要性を改めて痛感しました。
行動は考えがあって起きる現象だと思います。良い考えであれば、行動も良い方向にいきますが、悪い考えとなれば、行動は悪い方向に進んでしまいます。
大前提として、ほとんどの人が良い結果となるように考え行動しています。しかし、実際は良い結果にならないことがあります。悪い結果の場合、行動の手段など目に見える範囲について反省をすることが多いですが、そもそも行動をしようと思ってしまった考え方を改めることが重要であると思います。
考え方を改めるためには、正しい考え方を身に付けることが必要です。
本研修ではゲスト講話、そして本を教材にして、実際に様々な業界でご活躍されている方の考え方を学んでいます。
学びを継続すると共に、少しでも日々の行動が変化し、良い結果となるよう私自身、気を引き締め精進してまいります。
大道 桂三