「福祉と人材サポートの仕事を知ろう!」-常葉大学サッカー部第7回キャリア研修会レポート-

レポート キャリア支援

3月8(水)にサッカー部員約40名を対象に「第7回キャリア研修会」を実施いたしました。
第7回目は前半にキャリア講話、後半は致知出版社様の「365人の仕事の教科書」を用いた感想文発表会を実施いたしました。本研修会を担当しました大道桂三より、研修の様子を報告させていただきます。

キャリア講話

【キャリア講話① 人材サポートの仕事】

人材サポートの仕事については、大道桂三(株式会社Roadコンサルティング)が担当させていただきました。
会社を経営、発展していくためには人材が必要不可欠です。
人材サポートは、人材採用・育成のサービスを通じて各会社の従業員様が溌剌と働いていただくためのサポートを行う仕事です。

具体的な仕事内容として、弊社事業の富士山メソッドプロジェクトをご紹介いたしました。富士山メソッドプロジェクトの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

そして、私が大切にしている考え方についても紹介させていただきました。

勉強と実践で明らかにすること
諦めるの「諦」という字には、「断念する」の他に「明らかにする」という意味があります。
この意味を大学時代のコーチが私がプロサッカー選手になる夢を諦め、一般企業への就職が決まったタイミングで教えていただきました。
プロサッカー選手の夢を諦めた当初は、希望した会社に就職が決まったにも関わらず、同年代の仲間に負けた劣等感から、素直に喜べない気持ちがありました。
そんな心境の中、コーチから「諦」の意味を教えていただき、真剣にサッカーに取り組んだからこそ、プロサッカー選手になれないことが明らかとなり、次の目標に進むことができたのだと、前向きな気持ちになることができました。

明らかにできることで、悔いのない自信のある決断ができると私は思います。
そして明らかにするには、正しく理解するために勉強し、勉強したことを実践して、明らかにすることができると考えています。
勉強と実践で明らかになったことは、自分自身が物事を決断する上での貴重な情報になります。ぜひ、今後も勉強と実践を通して、明らかにした情報を沢山作ってほしいとお話させていただきました。

【キャリア講話② 福祉の仕事】

福祉の仕事は社会福祉法人誠信会の上田竜也(うえだたつや)様、大村武(おおむらたける)様をお招きし、お話しいただきました。

誠信会さまでは対象者に合わせて、以下4つの事業を実施しています。
①子育て事業
②介護事業
③障がい者支援事業
④地域生活相談居場所事業

上田様、大村様は③障がい者支援事業に所属し、障がいのある方の介護を担当しています。
主な業務内容
・日常生活の支援
 食事・入浴・トイレなど日常生活におけるサポートを行う
・買い物代行
 外出ができない方の買い物を代行する
・行事企画、実施
 定期的に施設内の方と楽しむ行事を企画、実施する

ゲストが大切にしている考え方

大村武様
仕事をする上で人間関係が重要
仕事はチームのメンバーの協力がなければできません。だから仕事をする上で、人間関係を良くすることは重要です。職場の雰囲気が悪ければ、仕事は上手くいかず、楽しくありません。逆に雰囲気が良いと、仕事が上手くいき、楽しく感じるそうです。だから、黙々と自分の仕事をするだけでなく、一緒に仕事をする方とコミュニケーションを取り、より良い人間関係を築いていくことが大切だと、大村様の経験からお話いただきました。

上田竜也様
自分が何をやりたいかを考えること
上田様が好きな言葉をご紹介いただきました。「人間は考える葦である」
これはフランスの有名な哲学者パスカルの言葉です。葦は水辺に育つ、弱く細い草のような植物です。パスカルは「人間は自然の中では葦のように弱い存在だが、人間は葦と違い頭を使って考えることができる。考えることこそ、人間に与えられた偉大な力である」と述べていたそうです。
上田様は学生時代から福祉の仕事に興味を持ち、誠信会に入社されました。入社後希望ではない部署に配属されたそうです。配属当初は不満や不安がありましたが、自分が福祉の仕事をしたい思いで誠信会に入社した経緯があったからこそ、配属された部署の仕事にやりがいを持ち、生き生きと仕事ができるようになったそうです。自分が何をやりたいか考えることで、困難な状況があった時にも、前向きに取り組むことができるとお話いただきました。

「365人の仕事の教科書」を用いた感想文発表会

考え方をインプットするだけでなく、自分自身の考え方をアウトプットする時間として、後半は感想文発表会を実施しました。
感想文発表会は事前に用意した記事を読み、感じたことを感想文に記入する。そして4~5人1組のグループに分け、感想文を発表する内容で進行しました。

記事は元サッカー日本代表監督の岡田武史氏の「勝負の神様は細部に宿る」をテーマにした内容でした。サッカーに関する内容だったこともあり、学生は自分の経験を踏まえた考えを感想文に記入して発表してくれました。自分の考えを発表する場面もサッカー以外ないこともあり、大変盛り上がりました。

【学生の感想】

Q.感想文発表会を実施して、心に残った言葉や内容を教えてください。

A.「考え方」です。考え方の違いによっては自分の仕事をマイナスにしてしまうことを学びました。自分の能力や熱意だけを伸ばそうと必死に努力するのではなく、自分の思考、考え方を変えて自分を伸ばしていくことが必要だと思いました。
A.日々の小さな積み重ねが勝敗を分けてくると思うので、細かいことにもっと繊細にこだわって生活、サッカーを取り組みたい。
A.小さなことをちゃんとやることでそれが結果に繋がると思うので、妥協せず取り組むことが大事だと感じた。
A.運はどこにでも誰にでも流れてるというフレーズに、常に良い準備をすることの大切さを改めて確認できたので、これからも継続していきたいです。

研修会を終えて

ゲストの大村武様、上田竜也様の講話や学生の感想でもあったように、やはり「考え方」次第で良い結果にも悪い結果にもなるのだと痛感しました。
良い結果となるために、私自身も常に考え方を学び続けたいと思います。

今後も学生の皆様には研修を通して、仕事・考え方について実りある情報提供ができるよう、精一杯努めてまいります。

最後になりますが、ゲストとしてご出演いただきました誠信会 大村武様、上田竜也様、ご参加いただきました学生の皆様、学校関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

                                          大道 桂三