新入社員の論語体験記! 第7回
大道桂三です。新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週、1章句ずつご紹介させて頂きます。
論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。
未熟極まりない文章ではございますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。
■章句
子日(のたま)わく、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、
以(もっ)て師と為るべし。
■訳
先生がおっしゃった。昔の人の教えや過去のことについて学び、そこから新しい考え方や物事への取り組み方を見つけられたら、その人は良い先生となるでしょう。
■感想
この章句は「温故知新(おんこちしん)」のもとになった章句です。
この章句で私は学ぶにもレベルがあり、わかっただけの学びでは意味がなく、人に教えられるレベルの学びでなければ、新しいことなど見つけられないのだと感じました。昔の人の教えや過去のことについて学べば、新しい考え方や物事への取り組み方を見つけられるという訳ではなく、「以って師と為るべし」と章句に入っているように、師となるには教える範囲まで学びを深くすると、新しいことも見つけることができる。孔子は新しい考え方や物事への取り組み方が見つからず悩む弟子達に、本当に人に教える部分まで学んでいるのかを説いているのだと思いました。
私は今回の章句で以下のことを行動習慣に取り入れてまいります。
・わかったではなく、人に教えられる範囲まで学ぶ。
私自身、新入社員として良き習慣を身につけたいという思いでこの論語を学んでいますが、まだまだ学びが浅く、人に教えられるまでの学びはしておりませんでした。本来の学びとは学んだことを日常に取り入れ実践することだと思います。学びを表面的に捉え、意味を間違えてしまうと行動も結果も変わってしまいます。まずは人に教えられる範囲まで勉強し、日々の学びを深めていきます。