新入社員の論語勉強記!第14回   どうしたら楽しいと思えるのか?

新入社員の論語勉強記!

新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週、1章句ずつご紹介させて頂きます。

論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。

未熟極まりない文章ではございますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。

■章句

子日わく、詩に興(おこ)り、礼に立ち、楽に成る。

■訳

先生がおっしゃった。
人は詩によって心を奮い立たせ、礼を学ぶことによって社会規範が身につき、音楽によって人格が完成される。

■今回の章句で学んだこと

「楽」とは、音楽を奏でるという意味です。
孔子の時代は、冠婚葬祭などの行事によって、あるいは身分によって、それぞれに演奏される音楽が決められていました。
音楽の知識を身に付け、チームで乱れもなく演じられることが、一流の人物に必要な資質と考えられていたそうです。
「音楽」では少し理解しにくい部分がありましたので「サッカー」に置き換えて考えました。
一流の選手とはいうのは、チームの目的・目標を理解し、チームの決め事をしっかりと守ります。だから周囲からも信頼されます。
まずは、このレベルにまでいくことを私なりに「詩に興り、礼に立ち」ということと理解しました。
そして一流選手は、このベースがありながらも、最後はサッカーを楽しんでしまう。独自性のある素晴らしいプレーを表現します。私としてはこれが「楽に成る」というレベルなのかと感じました。
楽しいと思うのは簡単ではない。地道に一歩一歩進んだ先にあるのだと学びました。