新入社員の論語勉強記! 第3回

新入社員の論語勉強記!

大道桂三です。
新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週1章句ずつご紹介させて頂きます。

論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。
日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。
未熟極まりない文章ではございませんが、最後までお読み頂けましたら幸いです。

■章句
子曰わく、仁に里るを美と成す。
択びて仁に処らずんば、焉んぞ知なるを得ん。

■訳
先生はおっしゃった。
「仁の心を大切にする態度がとても美しいのだ。自分から選んで仁を心がけなくては、どうして知恵のある立派な人といえるだろうか。」という意味の章句です。

■感想
「仁の心」とは思いやりの心です。
思いやりの心を心の中心に据えていきることは素晴らしいことであると思います。しかし、日々生活する中で思いやりの心を忘れてしまうことが私自身あります。それは思いやりの心よりも先に「私が」という自己の欲が出てしまう時です。この思いやりの心と自己の欲のことを、京セラ会長の稲盛和夫氏は利他心と利己心とおっしゃっています。
日々の生活の中で、仕事や家事での忙しさや人間関係でいつの間にか利他心を忘れ、「私だけ何とかなりたい」という利己心が強くなってしまいます。そんな状況は誰しもあると思います。しかし、重要なことは利己心が強くなってしまった時も、そんな自分と向き合い、利他心を常に心がけることだと今回の章句から強く感じました。
稲盛和夫氏は自分自身が幸せになるには、常に利他心を持って行動し続けることだとおっしゃっています。人間には誰しも欲があります。しかし、自分自身の欲よりも他人の幸せを第一に考え行動する。その結果、自分自身も幸せになる。
綺麗事ではありますが、章句の通り自ら選んで仁を心がけ、立派な社会人になれるよう日々仕事に取り組んでまいります。



■お知らせ
前回の投稿でご案内致しました、天皇杯静岡県予選決勝 常葉大学浜松キャンパスサッカー部 VS Honda FCですが、コロナ感染防止対策の為、無観客試合となりました。
会場での試合観戦をご検討されていた方は、お間違いなさらぬようご確認お願い致します。

無観客試合となってしまいましたが、NHK静岡Eテレで14:00より生放送致します。

ご興味のある方はTVでぜひご覧になって下さい!