第4回“これからのマネージャー”養成講座 実施レポート

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1月22日に4回目の“これからのマネージャー”養成講座を実施しました。
今回はマネージャーとしての考え方や大切にすることを『理解する』から『やってみる・できる』へと行動に変えていくため、「組織のナンバー2から学ぶ実践術」と題して、株式会社S・Yワークスの牧田良生 様、株式会社キャリアステーションの南谷幸子 様に実践発表者としてご登壇頂きました。
お二人に共通していたのは、人が持つ力を大事に育て、良い組織をつくるという目的です。しかし、それを達成するための手段(仕事への取組、トップとの関係性、部下との接し方)は異なるものも多く、多くの学びを得ることができました。お二人のお話の要旨をご紹介させて頂きます。

【S・Yワークス/牧田良生 様】
■S・Yワークスの経営理念は百年企業の創造。その実現のために人財創造コンサルティングを手掛けている。

■経営理念を踏まえて大切にしていること。
・自発・自責・自問(反対の他発・他責・他力はNG)
・良いと思うことは即行動する。
・稼げるコンサルタントではなく、愛されるコンサルタントになる。
・育成において優先しているのは、仕事ができるようになることではなく、理念に根ざした正しい行動をとれるようにすること。

■実践事例(経営理念・大切にしていることの落とし込み)
・自ら考える文化づくり
・先輩・上司への質問体系(自分の意見がない質問には回答しない)
・仕事は、「いつも、みんなが、できている」状態を目指すこと。時々、誰かがはNG。
・メイクベター会議(より良くするために否定的な事を言わない会議)の実施。
・毎日の社長とのコミュニケーション。「先回り確認」「悪いことはすぐ報告」

■ナンバー2として意識していること
・会社の文化を創ること。
・次のリーダー(自分の片腕)を創ること。
・コミュニケーションの量と質。特に量を大切にしている。「愛情とは頻度である」
・男の嫉妬ほど恥ずかしいものはない。

【キャリアステーション/南谷幸子 様】
■経営者から期待されるマネージャーの役割
・企業価値向上 + 人材管理

■マネージャー(管理職)に求められる5つの能力
・クライアントへの成果(結果を残す)
・ストレス耐性(精神的・身体的なタフさ)
・判断力・決断力(スピードも重要)
・傾聴力(部下・後輩の意見を幅広く受け止められる力)
・成功のイメージを描く力(ロジカルシンキング + 情報収集・課題経過津思考)

■実践事例
社員のほとんどが女性という特性を踏まえ、生活やお子様の成長等に合わせた働き方を考えて、実践している。
・ジョブローテーションの実施(一人に依存せず、フォローできる体制づくり)
・職業能力体系の導入(仕事の結果だけでなく、プロセスを評価し育成するため)
・勤務時間の選択制(コアタイム以外の出勤時間、退勤時間の選択)。有給時間単位制。
・オフィス内の音楽を工夫
・資格取得支援制度
・クラウド管理(これにより選択制テレワークを実現)
・社員と事業戦略を共有するためツールを活用(主体的に考えるきっかけにもなる)
・副業やパラレルキャリアの推進

■ナンバー2として意識していること
・人材育成(人を育てること)と顧客満足(成果を出すこと)。
・人材育成では、プラス発信「出来ていることを客観的に伝える、良いところを言葉にする」と、リクエスト「主体的な行動へとつなげるリクエスト」を実践している。
・部下を指導する際には、基準を明確にし、具体的でわかりやすく、相手が納得できるような指導ができるよう心掛けている。

受講者様の感想から、目的は同じでも、異なるマネジメントスタイルを実践するお二人のお話を聞き、自分ならばどうするだろうか?と自分事として考えるきっかけになったことが、十分に伝わってきました。大変お忙しい中でご登壇頂き、多くの気づきを与えて下さった牧田様、南谷様には心より深く感謝申し上げます。

本講座もいよいよ次回が最終回です。引き続き、「自ら実践する」という視点を何より大切に、講座の準備を進めていきたいとまいります。