富士市社会福祉協議会様 管理職研修レポート
令和4年1月11日に富士市社会福祉協議会様の管理職研修を担当させて頂きました。 前半戦は「人材育成を進める上でのコツ」についての研修、後半は人材育成に関する計画案を磨き上げるためのワークショップを行いました。
大変恐縮ながら、最初に組織が事業を継続していくためには、人を育てることがいかに重要であるかという点についての共有をさせて頂きました。
今は健康寿命が延びていますから人が働く期間も長くなっています。とはいえ、頑張って働いてもせいぜい50年位ではないかと思います。従って、50年後には会社のメンバーは一人残らず総入れ替えになります。管理職に限って言えば、10年も経てばその顔ぶれは大きく変わっているはずです。
シンプルに考えると、10年後に今のチームよりも強いチームをつくることができなければ、会社や組織は衰退します。チームは一人ひとりの個人の集合体です。個人の成長こそが組織を成長させる最大の要因です。従って、組織にとって人材育成は極めて重要なミッションに位置付けられるわけです。
そのことを共有した上で、富士市社協様が掲げる職員行動指針を紐解くための話し合いを行いました。その結果、既に職場で仕事をする中で培うことができている能力と、OJT(職務を通じての研修)のみでは育成が難しい能力に、ある程度は分類できることを確認しました。OJTのみで育成が難しい能力の例としては、「固定観念に捉われない発想力」「変化を前向きに受け入れる力」「未経験の物事にチャレンジする力」「人を巻き込む力」等が挙げられました。
新型コロナウイルスの影響もあり、地域社会は絶え間なく変化しています。その状況下で、富士市社協様の基本理念「だれもが住みなれた地域で、いつまでも安心して暮らすことのできる福祉のまちづくりを推進します」を実現するためには、変化に対応しなくてはなりません。ディスカッションを通して、言われた仕事を確実に行うことは大切ですが、そのレベルに止まらず、自ら考えて行動できるレベルを目指すことの認識を深める機会になったように感じました。
その後は、大変未熟ながらに自分自身が人材育成を実践する中で気がついた考え方、主体的な人材を育成するためのポイントやコツについて、拙い情報提供をさせて頂きました。 受講者様は積極的に率直な発言をして下さり、私自身も大いに学ばせて頂きました。
今後も人材育成に関わる者として、真摯に現場で実践を重ねてまいります。