Road2025年新入社員研修 実施レポート
社労士オフィスろーどの吉田です。
2025年4月10日(木)と4月11日(金)の2日間に渡り、Road主催の「新入社員研修」を実施いたしました。
今回は受講生として、本研修で得た学びについて報告させていただきます。
研修の目的
新入社員研修は、社会人としての基礎を学ぶと同時に、自分で考え行動し労働生産性を高めていける「自律型人材」になっていくための方向性を伝えることを目的としています。
また、新入社員同士で積極的に意見交換することで、多様な価値観を知り、相手を思いやりながら仕事をしていく大切さを学ぶことも目的の1つです。
今回は以下の7社から合計9名の新入社員様が集まり、研修を実施することができました。
・株式会社アドライン 様 2名
・BCクリエイト合同会社 様 2名
・フジ産業株式会社 様 1名
・富士市社会福祉協議会 様 1名
・株式会社藤原 様 1名
・株式会社ハンザワ 様 1名
・社労士オフィスろーど 1名
※順不同
【1日目】社会人に必要な基礎知識

1日目では、大きく分けて5つのことを学びました。
(1)会社とはどんな場所?
(2)ビジネスマナー
(3)自律型人材になるために必要な能力
(4)コミュニケーション
(5)目的と目標の違い
上記内容の中から、「(1)会社とはどんな場所?」と「(3)自律型人材になるために必要な能力」について抜粋してお伝えいたします。
会社とはどんな場所?
まずは、「何のために働いているのか?」についてのグループディスカッションが行われました。
生きていくため、将来のため、社会を支えるためといった意見が受講生から非常に多く出ました。
講師の大道より、会社とは生活の糧が得られる場所であり、社会貢献できる場所でもあり、そして自己成長・自己実現できる場所であると教えられました。
一つひとつの仕事にチームとして取り組み、責任とプレッシャーが重なり合う仕事というものを通じてお互いに成長し合うことができます。
また、マズローの5段階欲求段階説を用いた説明も受けました。

一番下位から人間は欲求を満たされていきます。自己成長となる自己実現欲求は、生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・承認欲求を満たして初めて生まれてくる欲求で、そこから「なりたい自分」に近づいていきます。
マズローの5段階欲求段階説を踏まえても、自己成長をしていくことは難しいことですが、仕事を通してお互いに成長を重ねて、会社の成長にも繋げたいと思いました。
自律型人材になるために必要な能力

労働生産性を高めるため、多くの企業は「自律型人材」を求めています。
その自律型人材となるためには、「対人基礎力」・「対自己基礎力」・「対課題基礎力」の3つの基礎力の向上が必要となります。
専門知識は職場ごとに異なりますが、この3つの基礎力はポータブルスキルと言われ、応用可能であり、どの職場でも活用できる力と教わりました。
価値観は考え方や人間性から影響を受けるため、すぐに変えることは難しいですが、3つの基礎力はPDCAサイクルを使い繰り返していくことで、強化することができます。
自分の弱みである基礎力は、PDCAサイクルを使い、繰り返していくことで成長する力であると学ぶことができました。
【2日目】社会人に必要な専門知識

2日目では、大きく分けて6つのことを学びました。
(1)チームの一員として働くこと
(2)経営理念の性質を理解する
(3)有効な時間の使い方を知る
(4)5S活動の意義
(5)メンタルヘルスケア
(6)相手と自分の価値観を知る(価値観カードゲーム)
上記内容の中から、「(1)チームの一員として働くこと」と「(6) 相手と自分の価値観を知る(価値観カードゲーム)」について抜粋してお伝えいたします。
チームの一員として働くこと
全ての仕事には前後につながりがあり、関係部署や関係者が存在しています。
会社は社員一人ひとりに「個人として最大限の力を発揮すること」を求めると同時に、「チームで協力し、最大限の成果につなげること」も期待しています。
その中で、チームで仕事をする際のポイントとして以下3つを教わりました。
①チーム全体への影響を考えた行動をとる
・常に「仕事にかかるコスト」を意識する。
・自分だけで判断せず、上司・先輩に必要な報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)を行う。
②主体性を持った行動をとる
・自分から仕事を引き受ける。わからないことは自ら聞きにいく。
・自分で計画を立て、上司・先輩と共有しながら仕事を進める。
③チームメンバーへの感謝・気遣いを忘れない
・「ありがとう」と「おかげさま」の気持ちを忘れず、謙虚に取り組む。
・周囲の状況を見て、自分にできる手助けには協力を惜しまない。
また、研修では以下の質問について、どちらが正しいかを受講生全員で考えました。

ご覧いただいてお分かりかと思いますが、どちらが正しいかという答えはありません。
このことから、社会は学校とは異なり模範解答はなく、自分で考えて答えを探し求める必要があるということも学びました。
チームで仕事をするうえで、重要なことや考え方を再確認することができました。
相手と自分の価値観を知る(価値観カードゲーム)


研修の最後には、価値観カードゲームを行いました。
山札から1枚ずつ価値観が書かれたカードを引き、自分が大切にしたいと思う価値観を5枚だけ残して、なぜその価値観を選んだのかグループディスカッションをしました。
カードに書かれている価値観は1枚ずつ異なるため、受講生それぞれ大切だと思っている価値観になります。
このゲームを通して、相手が大切にしていることや自分にはなかった考えを知ることができ、今後も相手を大切にしながら仕事をする大切さを楽しみながら学ぶことができました。
研修を終えて
新入社員研修を受講することで、基礎研修では社会人としてどういう考え方を持つべきなのか、専門研修ではどのような行動をすべきなのかを、グループディスカッション等を通じて、自分たちで考えながら学ぶことができました。
私自身は社会人4年目のため、これまでの社会人経験をもとに考えてみても、今回の新入社員研修で学んだことは、どれも仕事をするうえで大切なことだと痛感しました。
この研修を踏まえて、社会で求められる自律型人材に必要な「対人基礎力」・「対自己基礎力」・「対課題基礎力」を高め、今後も相手を大切にしながら、仕事を効率的・効果的に進められるよう努めます。
その力を身につけることを通じて、周囲の方に積極的に手助けができるような人間になることを目標に精進します。
最後になりますが、新入社員研修を受講いただきました皆様、研修に社員を送り出していただいた企業様に心より感謝申し上げます。

吉田 早織