富士市立中央病院様 ハラスメント防止研修レポート

レポート 研修受託事業

2024年11月20日に富士市立中央病院様でハラスメント防止研修を担当させて頂きました。

今回の研修は、病院内に設置された人材育成センター様が主催したもので、事前に2回のお打合せを行い、研修内容について入念に確認を行いました。

その結果、ハラスメントを予防するためのハウツーを学ぶだけでなく、なぜハラスメントが起こってしまうのかという根本的な原因についての共通理解を図ることを研修の狙いに定めました。

研修当日に病院にお伺いすると、院内のいたるところに研修チラシが掲示されていました。
多忙な職員の皆様が、研修の日時を忘れないようにという人材育成センター様の細やかな心配りを感じました。

研修の内容

業務がお忙しい中にも関わらず、多くの職員の皆様が研修に参加して下さいました。
業務の都合で参加できなかった職員様においては、当日撮影した動画を後日視聴してもらうようです。

研修の見出しは以下の通りです。

  • ハラスメントが起こる原因
  • 世代間の価値観の違い(X世代・Y世代・Z世代)
  • 売り手が有利な労働市場が職場に与える影響
  • 働く人の権利と義務
  • パワハラの定義と行為の類型
  • ハラスメントを予防するコツ①:相手を知ること
  • ハラスメントを予防するコツ②:相手本位のコミュニケーション
  • 職場づくりの実践事例①:社員の心身の健康を守るための取組
  • 職場づくりの実践事例②:社員の暮らし(家族まで含めた)を守るための取組
  • 職場づくりの実践事例③:社員のキャリア(将来の可能性)を守るための取組

おわりに

今回の研修を企画する上では、人材育成センター様と話し合い、ハラスメントが起こってしまう原因についての分析を行いました。
世代間の価値観の違い、売り手が有利な労働市場、働き方改革の推進等、様々な外部要因により改めて会社と社員、または上司と部下が理解し合うことが困難になっていることを実感しました。

本当に大変なことですが、組織のリーダーは様々な問題に対して、これまで以上に柔軟な対応が必要になると思います。

またその一方で、人として何が正しいのかというブレない信念や哲学を持つことも重要です。それは、人間としての軸がなければ、自分の外側で起こる変化に合わせることで精一杯になってしまい、目的や目標の達成に向けての効果的な判断や行動を選択できないと考えるからです。

これからのリーダーは、1人の人間の中に「厳しさ」と「優しさ」のように、一見相反するような要素を併せ持ち、必要な時に適切な要素を発揮することが求められるように感じています。難易度が高いことになりますが、まずは自分自身が実践に努めてまいります。

研修当日は前職時代にお世話になった先輩の皆様と久しぶりにお会いすることができました。
束の間の時間でしたが、思い出話に花を咲かすことができ、心が温かくなりました。ご縁の繋がりに感謝いたします。

大道和哉