「外国人の皆さんに伝えたい、富士山と富士市民の優しさ」静岡県市町村職員年金者連盟富士支部様 研修会レポート
2024年9月10日に静岡県市町村職員年金者連盟富士支部様の研修会を担当させて頂きました。
静岡県市町村職員年金者連盟は、県内の市役所や町役場を退職された年金受給者等の会員により構成されており、会員相互の親睦と融和を図り、年金制度の維持改善を推進することを目的とされています。支部は市町ごとに35支部あるそうです。
富士支部の皆様は、富士まつりでのゴミ拾いや富士市災害ボランティア連絡会に参加する等、積極的に地域活動に参画しております。
研修会場に到着すると、前職の富士市役所で大変お世話になった先輩ばかりでした。久しぶりに皆さまと再会することができて本当に嬉しかったです。 私のような若輩者が、講師役を務めることを申し訳なく思いましたが、近況の報告をさせて頂くような気持ちでお話をしました。
研修の内容
外国人が増えている要因
- 今後の日本の人口とその年齢の内訳がどのように推移していくのかを確認
- 富士市においても人口減少や少子高齢化が進む中で、10年前は4,500人程度であった外国人市民が、現在は7,300人以上にまで増加している
- 富士市内でも、製造、建設、農業、介護等、あらゆる分野で人手不足が発生しており、今後はさらに深刻化していく
- 企業が人手不足を解消するために、外国人の雇用を増やすことが予想されており、私はそう遠くない未来には、富士市の外国人人口は10,000人を超えると見込んでいる
- 外国人と力を合わせて共生していくことが、地域の重要課題となる
10年後の理想とする富士市の姿
- 国も外国人労働者を増やすための政策を推進しており、この時勢の動きに逆らうのは困難である
- そうであるならば、この潮流をポジティブに捉えて、10年後の理想の富士市の姿を描いてみた。それは、外国人を温かく迎え入れ、心を通わせて、会社や地域の成長を一緒に担ってもらうこと。それを実現するためには、富士市民が強くて優しくなくてはならない。外国人と協力することを通して、もっと日本人同士も互いを理解し、協力し合える風土がつくれるのではないかと信じている
- その考えを事業に落とし込んだものが「富士山メソッドプロジェクト」である
- 「富士山メソッド」の根幹にある哲学は富士市民憲章である。方向性に迷った時には富士市民憲章に立ち返っている
富士山メソッドプロジェクトの紹介
- 「富士山の麓でみんなが幸せになる!」をスローガンとし、働く人・企業・地域が三方良しになれる仕組みづくりに本気で挑んでいる
- 具体的には、私どもの会社が支援機関となり、企業の外国人受入のサポート、外国人労働者に対する生活支援やキャリア支援を行っている
研修を通じて感じたこと
私がお話を終えた後に、支部長から「あなたは私たちより早く富士市役所を退職された。しかし、短い期間ではあったが、富士市職員として大事にすべきことを学びとってくれたように思う。これからも市民憲章を大切にして頑張ってほしい」という言葉を頂戴しました。支部長は、私が観光課に在籍中に大変お世話になった先輩であったこともあり、その言葉に感動しました。
私は、研修の中で先輩の皆様に向けて、「自分は富士市役所出身の起業家である」とお話をさせて頂きました。それは、富士市役所出身の起業家であるからこそ、他の人には真似できない事業があると信じているからです。この約束に違えることのない事業を育ててまいります。
最後に、先輩の皆様には、研修会の依頼から実施まで、本当に丁寧に対応をして頂きました。心より感謝申し上げます。
大道和哉