なりたい自分・求められている自分を高校生と一緒に考える  吉原高校キャリア研修実施レポート

レポート キャリア支援

一般社団法人careerCs様よりご依頼を頂きまして、静岡県立吉原高等学校でキャリア教育研修を弊社代表の大道和哉が担当いたしました。高校1・2年生を対象に、コロナ渦の状況を踏まえて放送室からZoomを使用して各クラスに配信する形で実施いたしました。
同行した川名より研修の様子を報告させていただきます。

<これからの社会で求められる人材とは?>

本研修は、「これからの社会で求められる人材」をテーマに行いました。
高校生の皆様がよく抱かれるであろう以下3つの疑問に対して、私たちの考えをお答えさせていただく形で研修を進行しました。

①なぜ人間は働かなくてはならないの?

②どんな人材を目指すべきなの?

③そのために今私にできることは?

ここでは、「なぜ自律型人材が求められるのか」について紹介させていただきます。
これからの社会では、主体性を持ち、自ら考え行動することが出来る「自律型人材」が求められてきます。
自律型人材の反対には、他律型人材が存在します。
他律型人材とは、人から言われたらできる、人にコントロールしてもらえば自分の能力を発揮できる方です。今までは「人から言われたらできる人材」でも必要とされてきましたが、現在、そしてこれからの社会では他律型人材が活躍をすることは難しくなっていきます。

自律型人材が求められる理由

今後の日本は、世界の人口が増えているのに対して人口は減っていき、さらに少子高齢化が進み労働力が不足してきます。労働力不足を解消するためには「量」ではなく「質」で勝負しなければなりません。
そこで、質や生産性を向上させるために日本は「働き方改革」に取り組んでいます。
働き方改革とは、働く時間を減らしてプライベートの時間を充実させることが目的だと思っている方も多くいらっしゃると思います。しかし働き方改革とは「質・生産性の向上」があくまでも目的であり、少ない時間でよりよい結果を出すことを求める改革です。
「少ない時間で結果を出す・生産性を向上させる」ためには、今までよりも効果的かつ効率的に業務を行う方法や工夫を考えることが必要になります。
したがって、自ら考え主体的に行動することが出来る自律型人材が必要になってくるという情報を今回提供させていただきました。

<研修中の様子>

Zoom上でしか吉原高校の皆様の様子を拝見することはできませんでしたが、一人ひとりが自分ごとに捉えて真剣に考えている様子が伝わりました。
また、3つの質問に対して高校生の皆様が思う答えを話していただく場面では、自分の意見を素直に発言していただいたため、とても充実した時間になったと思います。

<勉強会を終えて>

私自身が高校生の皆様と年齢が近いということもあり、とても勉強になる研修となりました。そしてこれから『自律型人材』を目指す上で気付きを得ることができました。
今の若い世代は、私も含め、自分で選択することが少ないと感じます。
日常の些細なことでも、人任せにして、誰かに決めてもらう人生を歩んでいる人が多くいると思います。様々な選択を他人に決められてしまうと、いざ、自分で選択をしなければいけない時に、選択ができない人間(他律型人材)になってしまいます。そうならないために、今のうちから自分がどんな思いを持ってどうしていきたいのかを日々考えていくことが、自律型人材近づくために必要だと思います。
私はこれから人生の大事な時に、人任せにせず、自分で決断できる人になれるように日々精進してまいります。
最後に、研修開催にあたって入念な準備をして下さった先生方、careerCsスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

川名 天翔