「富士市民憲章から正しい生き方を学ぶ」 富士市立高校キャリア教育授業 実施レポート

お知らせ キャリア支援

2024年1月22日(月)に、富士市立高校総合探究課3年生の61名を対象に「キャリア教育授業」を実施いたしました。

「富士市民憲章」とは、富士市を象徴する富士山になぞらえ、住みよい郷土をつくっていくための指針として、昭和58年11月1日に制定されたものです。
今回はこの「富士市民憲章」をテーマに、人としての正しい生き方とその実践の仕方についてワークを行いました。

司会進行役を務めた鈴木智香より、授業の様子を報告させていただきます。

授業の目的

「富士市民憲章」には、人としてのあるべき以下5つの行動目標が盛り込まれています。

1.福祉・助け合い
2.自然保護・環境美化
3.教育文化
4.勤労・家庭健康
5.公徳心・平和安全

富士市役所前にはこのように富士市民憲章の石碑があります。

卒業を控え、これからそれぞれの進路へと進む皆さんに、いつの時代にも必要なこの富士市民憲章の内容を伝え、人として正しく生きるための「心の道しるべ」として胸に刻んでいただくことを目的に、今回のキャリア教育授業を行いました。

授業の内容

本授業では社会福祉法人誠信会 三枝裕美様、 株式会社フロントワーク 佐々木恵様、当社大道桂三の3名の方に、ゲストスピーカーとして講話いただきました。

ゲストスピーカーには、富士市民憲章の内容をテーマに、「テーマの内容が仕事・人生の中でどのように必要になるのか?」をお話いただきました。
ゲストスピーカー講話後に「どのような努力をしたらのテーマのような力を育てられるだろうか?」をグループで話し合い、学生に富士市民憲章が伝えたいもの・自分自身に必要なものに対し、考えていただくという内容で進行いたしました。

授業の内容を、テーマごとに一部ご紹介いたします。

テーマ① 「富士山のように 広く 思いやりの心をもち たがいに助け合います」

まずはゲストスピーカーの三枝様が大切にされているお考えを、テーマ①をもとにお話しいただきました。

  • 相手を思いやるために、まずは自分が自立することが必要。
  • 相手に寄り添い、共感できる喜びを日々の様々な場面を通じて皆さんに知ってほしい。

上記2点の重要性や、そのために必要なことなどについて、お話してくださいました。

テーマ② 「富士山のように たくましく 働くよろこびをもち 健康な家庭をつくります」

続いてテーマ②について、こちらも三枝様にお話しいただきました。

  • 1人で仕事を頑張っても、得られる成果は限られている。職場を好きになり、職場の人みんなで協力して仕事を行った方が、豊かな結果が出る。
  • 仕事も家庭も、自立しつつもまわりの人に頼ることはとても大事

こちらも主に上記2点の重要性について、お話してくださいました。

テーマ③ 「富士山のように 強く 正しく きまりをまもり 平和で安全な社会をつくります」

テーマ③については、ゲストスピーカーの佐々木様が大切にされているお考えをお話しいただきました。

  • 今平和な暮らしがあるのは、みんながきまりを守って生活できているからということを自覚する。
  • 「誰も見ていないからいいか」と油断してしまうことは誰にでもあるけれど、弱い自分に負けないようにしよう。

佐々木様の実体験をふまえながら、学生の皆さんにお話しいただきました。

学生の感想

ワークの終盤では、授業を通して学生の皆さんが感じたこと・学んだことを発表していただきました。

学生の皆さんからは「正直、授業をやる前は富士市民憲章の内容をよくわかっていなかったが、皆さんの話を聞いて、今の自分の生活につながることがあることを今日の授業を通して学ぶことができました。」などの素直なご意見をいただきました。

最後は学生とゲストスピーカーの皆様で、富士市民憲章を唱和して授業を終了いたしました。

授業を終えて

私は今回の授業が学生の皆さんと同様、富士市民憲章に向き合う初めての機会でした。
グループワーク中に「富士市民憲章が正しいことはわかるけれど、多様性な世の中だから、取り入れるかどうかはその人次第だと思う」という話もありましたが、私はこの富士市民憲章の内容の逆の事をされて喜ぶ人はいないと思います。

今回の授業内容が、学生の皆さんの「心の道しるべ」となり、進路に悩んだとき、生き方に迷ったときに活かしていただければ幸いです。
また、私自身も富士市民として、富士市民憲章の内容を心に刻み、これからも仕事や生活を通じて、学び続けていきます。

最後になりますが、ご協力いただきましたゲストスピーカーの皆様、ご参加いただきました学生の皆様、学校関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

鈴木 智香