新入社員の論語勉強記! 第13回 自ら学ぶ人になるには?
新入社員として良き習慣を身につけるために論語を学んでいます。毎週、1章句ずつご紹介させて頂きます。
論語とは、孔子とお弟子さんとのやりとりをまとめた本で、儒教を代表する経典になります。日本では江戸時代の寺子屋や藩校などで一番盛んに読まれていたといわれており、若い人を育てるときの教科書となっていたそうです。優しい気持ちや慮り、あるいは努力する心、言い訳しない潔さ、人との距離のはかり方など、日本人らしさともいえる考え方のもととなるものがたくさんあります。
未熟極まりない文章ではございますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。
■章句
子曰わく、憤(ふん)せずんば啓(けい)せず。
悱(ひ)せずんば発せず。
一隅(いちぐう)を挙げて三隅を以て反(かえ)らざれば、
則(すなわ)ち復(また)せざるなり。
■訳
先生がおっしゃった。
学ぼうとする者は、自ら求め、解決したいという情熱が溢れんばかりに盛り上がらないと私は教えない。
言いたいことがあるのに表現できなくて、もどかしくなるほど気持ちが高まらないと、私は教え導いたりしない。
一つの隅を取り上げて示すと、残りの三つについては自分で説明できる。そのくらいにならないと、私は繰り返し教えたりしない。
■今回の章句で学んだこと
自ら学ぶ人になるには、自ら学びたいと志すこと。これが大切だと思います。
みんな自ら学びたいと思っているが、それが実施できないことが多い。
それは何故かを考えました。結果、目的・目標が明らかでないからであると思いました。
目的とはなぜそれを学ぶのかという理由。目的が無ければ志は生まれてきません。まずは自分がどんな人間になりたいのか、一度きりの人生をどんな人生にしたいのか、そういったことを考える習慣をつけることがスタートだと学びました。