キャリアコンサルタントが担うべき役割
なぜこれからの時代にキャリアコンサルタントが求められるのかと、その役割について私の考えをご紹介させて頂きます。
人間はその字のごとく(人と人の間で生きる動物)、一人では生きてはいけない弱い動物です。生まれた時は一人で立つことさえできません。最初は自分では何もできないわけですが、多くの皆様の支えの中で成長をし、少しずつ自分の人生を自ら選択できるようになるのだと思います。
その成長には個人差があります。10代である程度の自己決定ができる人もいれば、30代になっても自分で決めることが苦手な人もいます。さらに、これからは人生100年時代を迎えて人の寿命は長くなります。一方で少子高齢化、急速なテクノロジーの進化、グローバル化等の要因により、企業や事業の寿命は短くなってきます。
つまり、人は長い人生の中で何度か仕事や会社をチェンジすることが一般的となり、仕事の変化に伴い、家庭や生活の環境も変化させていかなくてはなりません。私たちが人生選択を迫られる機会はこれまで以上に多くなると考えます。
このような変化の一つひとつに対して、自ら考えて決断をし、人生を力強く歩んでいくことが理想的でだとは思います。しかし、実際には自分自身も含めて、そんなに逞しい人ばかりではありません。
人が生きていく上で変化が求められた際には、「とにかく信頼できる人に話を聞いてほしい」「自分の考えに対しての意見がほしい」「わからないことについて教えてほしい」等、誰かに相談したいというニーズが自然と生まれてきます。
そのニーズに応えることこそが、キャリアコンサルタントの役割だと私は信じています。これからの時代は相談ニーズが増えると予測し、国もキャリアコンサルタント10万人育成計画を策定し、キャリアコンの育成に力を入れています。
私自身はキャリアコンサルタント資格を取得して約4年が経過しますが、日々、支援者として未熟であることを痛感しています。しかし、キャリアコンサルタント養成講座を受講し、支援者としての心構えやスキルを学び、国家資格者となったことで、良き支援者になろう!という志が芽生えたのは事実です。目の前の相談者に真摯な心で対応し、適切な支援ができるよう精進してまいります。
最後になりますが、当社では「国家資格キャリアコンサルタント養成講座」(主催/キャリアドライブ)の事務局を担っており、様々な立場の方に参画頂いています。メンバーの心を合わせて良い講座がつくれるよう精一杯努めています。
随時Zoom等での説明会を開催しています。ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。詳細につきましてはWebサイトをご覧ください。
大道和哉