2021つながろう!プロジェクト
富士市福祉人材育成事業実行委員会様からご依頼頂き、2019年度から「つながろうプロジェクト」に参画しています。3年目である2021年度は確実な成果を確認することができています。
本プロジェクトは、福祉人材の定着・育成の課題解決に向けて、組織や年齢を越えて、福祉に携わる職員が交流する場(サードプレイス)を創出し、継続的に運営することを目標としています。
2019年度、2022年度は準備期間として研修やワークショップを積み重ねてきました。そして、2021年度はコンセプトに共感してくれた市内福祉施設の職員様が集結し、サードプレイスづくりに挑戦しています。
有難いことに16名の職員様が応募してくれたため2チーム(Project C2、つなプロA)に分けて、チームごとに事業を企画し、実施する形式で進行してきました。
そして、11月9日にProject C2のプレ事業「青年の主張」が行われました。
テーマを、高校生等に福祉の仕事をわかりやすく魅力的に発信を行うために、素晴らしい発信者を発掘することとし、5名の方に発表をして頂きました。
法人概要や福利厚生等の表面的な魅力ではなく、発表者自身がキャリアを歩む中で、福祉がどういう存在であり、どんな影響を与えてくれたのかという本質的な魅力を語って下さいました。素晴らしい発表に感動しました。
私なりに発表者が語ってくれた本質的な魅力を整理したところ、福祉の仕事は物心両面の豊かさが得られる仕事ではないかと考えました。そう考えた理由を説明します。
まずは精神面の豊かさについてです。
5人全員が福祉の仕事は人間的に成長できると発表してくれました。その理由は、人間を相手にする仕事のため、日々、自分で考え、周囲とコミュニケーションを図り、行動しなくてはならないという仕事の特性にあるとのことでした。もちろん、上司等から一定の指示はあるものの、現場では少なからず自分の判断が求められる機会がある。これが自律的・主体的な働き方を育む要因であるように感じました。
また、福祉の仕事に携わる方は、資格等を取得するために社会人になってからも勉強を継続される方が多いです。この絶えず学びつづける姿勢や習慣が、人間的な成長に繋がっているのではないかと思いました。
次に物質的な豊かさについてです。
福祉の仕事は収入が少ないイメージがあるかもしれません。しかし、少子高齢化が進む日本では、福祉人材の確保・定着は国家的な重要課題であり、様々な施策を通して職員の待遇は改善されつつあると感じています。そして、今後ますます社会から求められる仕事ですから、資格や経験を得ることで、転職や再就職をしやすい職種となります。
人生は100年時代となり働く期間が延びています。一方で時代の流れは加速し、企業や事業の平均寿命は短くなっています。従って、これからの人生においては、転職や再就職を何度か経験するのが一般的になります。その時に重要になる、確実に仕事に就き、生活を安定させるという面で、福祉の仕事は他の仕事と比べて有利であるのではないかと思いました。
来月は、つなプロAのプレ事業になります。
どんな事業になるのか、今から楽しみです!
大道 和哉