2021福祉人材育成事業 終了
3月15にオンライン研修会「主体的に働ける人材になろう-セルフマネジメント・タイムマネジメントのコツ教えます-」を実施しました。9つの事業所から14名の参加者に受講頂きました。これを以って、1年に渡る2021年度福祉人材育成事業が終了しました。
この機会に福祉人材育成事業についてご紹介させて頂きます。
まず、本事業が開始した背景ですが、日本では、少子・高齢社会の進展等により、ますます福祉サービスに対する需要の増大・多様化が見込まれています。しかし、既に介護業界をはじめ福祉の現場では深刻な人材不足に陥っている事業所もあり、福祉サービスの根幹を担う人材の確保・育成は、国家レベルの重要課題に位置付けられています。
そこで、富士市(事務局は富士市社会福祉協議会)では、事業所単位ではなく、地域全体として福祉を担う人材を中長期的な視点で育成・確保することを目的として福祉人材育成事業をスタートしました。本事業の意義に強く共感し、当社も2019年度から事業パートナーとして参画させて頂いております。
2021年度事業のミッションは、事業所を越えた若い福祉人材同士が交流できる場(サードプレイス)をつくることでした。2019年度、2020年度の2年間で、サードプレイスの運営を担う中核的な人材の発掘、コンセプトの共有を積み重ねてきたこともあり、関わった多くの皆様の努力が結集し、2021年度のミッションは無事に達成することができました。2022年度からは若い福祉人材が中心となり、サードプレイスの運営がスタートされる予定です。どのような事業として発展していくのか、大いに期待したいと思います。
私はこのように想いを抱き事業の種を蒔き、根を育てる活動を大切にしています。
二宮尊徳先生は、目に見えるものを「肉眼」で見ることより、目に見えないものを「心眼」で見ることを重視されていたそうです。そして、その心で見るものの一つとして、目の前に確認できる事業、会社、人物そのものではなく、その事業等のはじまりから現在に至るまでのストーリーを見ることを教えてくれています。
木で例えるならば、私たちはついつい肉眼で見ることができる立派な花や葉に注目しがちです。しかし、二宮尊徳先生はこの花や葉は全て土の中にある根から生じるものであり、着目すべきは根であると仰っています。物事の栄枯は、根の盛衰にあるということです。
私たちの周囲にある全ての事業、会社に、はじまりがあります。
「誰がどんな想いで種をまき、大切に育ててきたのか。」
私は心眼を用いて、そのストーリーを理解することを大切にしていきます。
そして、事業を通して、良い種まきができるよう精進いたします。
代表 大道和哉