常葉大学浜松キャンパスサッカー部 第6回キャリア研修会 実施レポート
11月7日(月)にサッカー部員約60名を対象に「第6回キャリア研修会」を実施致しました。本研修会を担当致しました大道桂三より、研修の様子を報告させて頂きます。
≪研修の目的≫
本研修は「社会人になるために必要だと思う“考え方”を情報提供すること」を目的に実施しています。
私自身、常葉大学サッカー部の一員として学生時代はサッカーを第一優先に取り組んできました。その一方で、サッカー以外の環境で過ごす方と接する機会が少なかったと実感しています。
大学卒業後、社会人になり仕事を通じて多くの方との出会いがありました。そして多くの方との出会いで、素晴らしい考え方に触れ、自分自身の学びとなりました。
また同時にサッカーで身に付けた考え方は、社会においても相通ずる部分があると私は考えています。
本研修ではこれから社会人になる学生に向けて、実際に社会でご活躍されている方をゲストにお招きし、ゲストの大切にされている考え方を情報提供いただき、学生自身の社会人に向けた準備のきっかけにしてほしいというのが本研修の目的です。
≪研修レポート≫
第6回目は(株)致知出版社の柴田雅久(しばた まさひさ)様をお招きし、前半と後半で研修会内容を分けて、進行いたしました。
【前半の部 キャリア講話】
前半の部では柴田様の今現在までの歩みについて、そしてその歩みの中で大切だと思う考え方についてお話し頂きました。
・本学(人間学)と末学(時務学)
人が人になるための学びを「成人の学」といい、この「成人の学」には二つの学があるとおっしゃっていました。
①人間学・・・人が本来備えている徳性を養っていくための学問
②時務学・・・知識・技能を養う学問
柴田様はこの2つの学問にとって、「本学」は徳性を養う学問である人間学であり、知識・技能を養う時務学が「末学」であるとお話いただきました。
その理由として、いくら知識・技能を多く学んでも、人としての徳性を養っていなければ、知識・技能が正しい能力を発揮することはできない。
まずは人としての徳性を学び、人間学をベースにすることで時務学の能力が発揮される、というお話をいただきました。
・人は「教え」によって人となる
柴田様は、自分の心の中にどんな「教え」「言葉」があるかで人生が決まるとおっしゃっていました。柴田様も大学生までサッカー部に所属し、プロサッカー選手を目指して日々厳しい練習に取り組んできたそうです。
大学卒業と同時にプロサッカー選手を諦めたものの、「プロサッカー選手になれなかったが、ビジネスでは結果を出すぞ!」と強い思いを持ち、一般企業に就職し、日々の仕事を行う一方で、仕事終わりのビジネススクールに通う日々を新卒からの数年間続けていたそうです。そして、仕事終わりビジネススクールの期間の学びが柴田様のキャリアを大きく転換されるきっかけとなったそうです。
【後半の部 感想発表会の実施】
後半の部は、致知出版社の資料をご提供いただき、資料を読み感じたことを感想文にする。そして4人1組のグループに分け、感想文を発表する感想発表会を実施いたしました。
サッカー以外で、自分の素直な感想を発表する機会が珍しかったのか、良い意味で緊張感のある雰囲気の中、各グループ感想発表会は大変盛り上がっていました。
≪学生の所感≫
常葉大学サッカー部3年 佐藤 蓮(さとう れん)さん
私は現在、部活と就職活動を両立する日々を送っています。現在の自分の生活を振り返ると、忙しい日々で、目に見える部分のことは出来ているが、目に見えない部分で出来ていない部分があると感じました。
本学と末学の話しの中で、私自身は本学も大切であると思っているが、末学の方が重要であると思っていました。しかし、本学があっての末学という話しは私の中で新しい気づきがありました。これからは本学の部分も意識して取り組んでいきたいと思いました。
柴田様の講話でお話された通り、自分の心の中にどんな「教え」「言葉」があるかで人生が変わってくると私は思います。
今後も学生の皆様に研修会を通して、社会人になるために必要な「教え」「言葉」を提供できるよう、精一杯努めてまいります。
最後になりますが、ゲストとしてご出演頂きました柴田雅久様、ご参加頂きました学生の皆様、学校関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
≪常葉大学サッカー部 第71回 全日本大学サッカー選手権大会出場のお知らせ≫
常葉大学サッカー部TOPチームが12/8(木)から開催されます、第71回全日本大学サッカー選手権大会に東海地区代表として出場いたします。4年生はこの大会が最後の大会となります。
初戦の相手は関西地区代表の関西大学となります。全国大会ともなると、初戦から対戦相手も強豪校となります。
これまで一生懸命部活動に取り組んだ成果が発揮されることを心から願っております。
大道 桂三