環境を作る側の人になる

レポート 研修受託事業

富士市社会福祉協議会様の人材育成計画策定パートナーとしてプロジェクトに参画させて頂いております。これからの地域福祉を支える人材づくりに携わらせて頂けることに深く感謝致します。覚悟と責任を持ち、精一杯、仕事をさせて頂きます。

先日、そのスタートアップとなる1回目の管理職研修が行われました。前半はハラスメント研修。後半は職員育成を考えるワークショップを行いました。後半のワークショップの中では、以下の内容を理解して頂けるよう説明に努めました。

・時代の展望(世界・日本)
・展望を踏まえた日本の戦略が働き方改革である
→人材資源を如何に効果的に活用するかという視点
・人的資源の価値は高まり、さらに人材確保・育成が経営の本質的課題となる
・組織から求められる人材は自律型人材であること
・時代にミートした自律型人材の方が、個人としても幸せを持続しやすい
・自律型人材とはどんな考え方・能力を持った人材なのか

富士社協様では、平成30年に基本理念及び職員行動指針を定め、既に自律的な職員を育成するよう取組を行ってきました。今回の研修の最後には、取組を行う上で効果が確認できている点と、課題を抱えている点とを導き出すアンケートを実施しました。本研修で頂いたご意見やアンケート等から、現状を正しく把握し、課題を明らかにした上で、次回の管理職研修では課題解決に向けた効果的な手立てについて活発な議論をお願いする予定です。
事務局と力を合わせて、丁寧にプロジェクトを進めてまいる所存です。

これからの管理職やマネージャーは、本当に難しい役割を担うことになると思います。その重責は受け身の姿勢では、とても果たしきれません。人は付き合う人や環境で変わると、よく言われていますが、これからの管理職は今ある環境に身を投じて、ひたすら我慢するだけのスタンスでは持ち堪えられないと感じています。

以下は安岡正篤先生の言葉です。
「環境が人を作るということに捉われてしまえば、人間は単なるもの、単なる機械になってしまう。人は環境を作るからにして、そこに人間の人間たる所以がある。自由がある。即ち主体性、創造性がある。だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。人間ができないと環境に支配される。」

これからのリーダーは、主導権を握り、時代や組織に合った「環境を作る側の人」になる必要があるように思います。
そのためには、学び続け、挑み続ける。この方法が最良であると先人が教えてくれています。
今年もあとひと月ですが、最後まで学び、真摯に仕事に打ち込んでまいります。